最近、SNSやYouTubeで「金融所得に社会保険料がかかる!投資家に大増税!?」「すでに閣議決定されたらしい」など、不安をあおる情報が広がっています。
でもちょっと待ってください。本当にそんな大きな制度変更が、もう決まってしまったのでしょうか?
この記事では、最新の政府発表や専門家の意見をもとに、事実と誤解を整理します。今後の対策やNISAとの関係も解説するので、投資家の方はぜひ最後までご覧ください。

Contents
💡 そもそも「金融所得に社会保険料」とは?
「金融所得」とは、株や投資信託などから得られる配当所得や譲渡益のことです。これらは現在、**一律20.315%(所得税+住民税+復興税)**の税率が課せられています。
現在は社会保険料(健康保険・厚生年金など)の算定対象ではありませんが、政府が財源を確保するために「これも保険料の対象にしてはどうか?」という案が浮上しているのです。
🏛️ 「閣議決定された」は本当?
結論から言うと…
2025年7月時点で、金融所得に社会保険料を課す法案は
まだ閣議決定されていません。
これは誤解・早とちりによる情報拡散と考えられます。
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現時点で政府からの公式発表はなく
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財務省・厚労省などの審議会レベルでの「議論段階」にとどまる
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メディアやSNSで「決定したように見える発信」が独り歩きしている
というのが実態です。
🧠 なぜこの話が出てきたのか?
2025年6月13日、**閣議決定された「骨太の方針2025」**では、財政・社会保障制度のあり方を総括する重要政策文書として、「金融所得に対する情報連携・オンライン化や、公平性・事務負担を踏まえた具体的な制度設計の検討」が明記されました 「経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針2025)」。
この記述は、政府が金融所得に社会保険料をかける仕組みの方向性を“検討段階”として文書に明示した初の根拠であり、制度議論が本格化しつつあることを示しています。
「経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針2025)」(2025年6月13日閣議決定)では、以下の一文が注目されています:
“金融所得に対する法定調書の現状も踏まえつつ、マイナンバーの記載や情報提出のオンライン化等の課題、負担の公平性、関係者の事務負担等に留意しながら、具体的な制度設計を進める。”
背景には以下のような事情があります。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 高齢化社会 | 医療・年金など社会保障費が増加し、財源が必要 |
| 投資家の優遇 | 給与所得に比べて金融所得が軽課税とされる状況に一部批判あり |
| 「公平な負担」の議論 | 高所得層中心に投資利益が集中しているとの見方も |
政府としては、「所得の種類に関係なく、広く負担を」という考え方を進めたい意図があります。
🔍 実際に導入されたらどうなる?
まだ法案化されていないものの、もし導入された場合には以下のような影響が予想されます。
| 想定される影響 | 内容 |
|---|---|
| 実質的な増税 | 税金20.315%+社会保険料(10%前後?)で手取りが減少 |
| 高所得者層に影響大 | 所得ベースで保険料率が決まるため、年収が高いほど負担が重くなる |
| NISAへの影響は? | NISAは非課税制度なので、現状の案では影響を受けないと推測されます |
🧾 専門家の見解「実現は技術的に困難」
多くの専門家がこの案に対して慎重な姿勢を示しています。
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金融所得は分離課税で申告不要のケースが多く、保険料算定との仕組みが合わない
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厚労省と国税庁のデータベース連携など、大幅なシステム改修が必要
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実現には数年単位の準備期間がかかる可能性も高い
また、同様の制度を導入しているフランスでも課題が多く、「安易に真似できるものではない」という指摘もあります。
💡 投資家としてどう備えるべき?
現時点で必要以上に慌てる必要はありませんが、今後の制度変更に備えて以下のような対策をしておくと安心です。
✅ 1. NISAの活用を最大化
非課税のNISAは、こうした制度変更の影響を受けにくい安全地帯です。枠を余らせている方は優先的に活用しましょう。
✅ 2. 長期投資を前提としたポートフォリオ設計
制度が変わっても、長期的に資産を積み上げる姿勢は変わりません。短期トレードではなく、分散・積立の基本に立ち返る時期です。
✅ 3. 情報の取捨選択
YouTubeやSNSの過激な表現に惑わされず、政府や新聞、信頼性の高い金融メディアから情報を得るようにしましょう。
📝 まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 現時点での結論 | 「金融所得に社会保険料」案は検討段階で、閣議決定されていない |
| 投資家の立場 | 焦らずにNISAの活用と情報収集を続ける |
| 今後の注目点 | 財務省・厚労省などの公式発表、税制改正大綱の行方に注目 |
✍️ あなたの資産を守るために
2024年からスタートした新NISA、そして投資を取り巻く制度は今後も変わっていきます。
その変化に振り回されないためには、「正しい情報を知る力」が何より大切。
このブログでは今後も、投資家にとって本当に必要な情報を、わかりやすく発信していきます。








