薬でも楽にならなかった――それでも、僕があきらめなかった理由

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「ちゃんとしなきゃ」が重なって、心が折れそうだった
僕は4歳と1歳の娘を育てる父親であり、共働き家庭の夫です。
仕事では納期に追われ、家庭では育児と家事が山積み。
誰かのために生きているはずなのに、いつの間にか「自分の心」が消えていきました。
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会社では些細なミスをしては、叱責されて落ち込む
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家に帰っても、子どもの夜泣きに寝不足、妻も疲れきっている
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自分の時間なんて1分もない
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気づけば、笑うこともなくなっていました
「もう限界かも」と思ったあの日
ある朝、通勤電車の中で、「このままどこかへ消えてしまいたい」と思ってしまった。
毎日が不安でいっぱいで、やる気も出ない。
気力がどんどん失われていく感覚。
そのとき初めて、「これは自分の意志ではどうにもならないかもしれない」と思い、心療内科を受診しました。
でも、薬は“思ったほど効かなかった”
診断の結果、医師からは抗不安薬と抗うつ薬を勧められました。
「これで少しでも気が楽になるなら…」と思い、処方された薬を飲み始めました。
でも正直に言うと、期待したほどの効果は感じられませんでした。
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飲んでも不安感が消えるわけじゃない
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やる気が戻るわけでもない
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心の重さは、相変わらずそこにありました
「これで楽になれるかも」と思っていた分、正直ショックでした。
でも、今思えば薬が「効かない」のではなく、状況そのものを変えなければ意味がなかったのかもしれません。
僕が少しずつ回復できた理由は「生活の小さな見直し」だった
薬だけに頼らず、自分の生活にほんの小さな“余白”を作ることで、少しずつ心が回復していきました。
✅ 1日5分の“何もしない時間”をつくる
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通勤電車の中ではスマホを見ず、ただぼーっとする
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夜、子どもが寝たあとにこっそりスイーツを食べる
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トイレにこもって、深呼吸だけする
たったそれだけでも「自分を取り戻す感覚」が生まれました。
✅ 家事も育児も“完璧をやめた”
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洗濯物は干しっぱなし、たたまずにカゴ行き
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ごはんはレトルトカレーでも文句を言わない
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掃除は週末まとめて(やらない日もあり)
“きちんとした父親像”に縛られていた僕ですが、壊れるくらいなら手を抜いた方がマシだと気づきました。
✅ 妻とタスクを“見える化”して共有
「疲れてるから協力して」ではなく、
「土曜の午前中は2時間、子どもをお願いしたい」
「水曜の保育園送りはお願いできる?」
と具体的に分担。
言いづらい時期もあったけど、伝えたことで心が少し軽くなりました。
夫婦はチームだと改めて思えた瞬間でした。
「薬が効かなくても、前に進める方法はある」
薬は“魔法の道具”じゃない。
でも、「もうだめだ」と思っていた自分を、一歩だけ動かすきっかけにはなりました。
病院に行って、「自分はおかしくなっているわけじゃない」とわかっただけでも、救いになりました。
この記事はこんな人に読んでほしい
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小さな子どもを育てる共働き家庭の夫
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仕事も家庭も限界で、自分の心の居場所がないと感じている方
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「薬を使ってみたいけど、効果があるのか不安」と思っている人
最後に:あなたが潰れてしまう前に
僕は、薬に救われたわけではありません。
でも、「自分の状態を認めたこと」「少しだけ生活を緩めたこと」で、今の自分があります。
仕事も、家族も大切。
でも、あなた自身が元気でなければ、何も回りません。
壊れる前に、立ち止まってもいい。
効かなくても、試してみてもいい。
休んでも、頼っても、泣いてもいい。
誰よりも、まずあなたがあなたを大切にしてください。





