
これから電験三種を受けようとされている方、
受けてはいるもののなかなか合格することができない方、
そんな方向けに私が受験時にこれだけを勉強すればと思い的を絞った最重要ポイントをご紹介します。
電験三種の問題は4科目を通し計算問題が多々出題されます。
各科目毎の計算問題の出題率や出題されやすい項目を纏めていますので参考にして頂ければと思います。
私はこのリストをまず作成し学習範囲を絞ることで合格することができました。
1.理論
出題数
A問題:14問
B問題 :4問(4問中2問は必須、残り2問のうち1問を選択する方式)
計算問題の出題傾向
A問題:10~12問
B問題:全問ほぼ計算問題
出題内容の傾向
静電気
・真空中に置かれた1~2この点電荷による電界の強さを求める問題
・真空中で電荷の与えられた球導体の電位、周囲の電界の強さ、静電容量を求める問題
・複数のコンデンサが接続されたときの合成の静電容量を求める問題
・充電されたコンデンサと無充電のコンデンサを接続する前後でのエネルギー変化量に関する問題
・直並列接続されたコンデンサの電圧分布及び電荷分布を求める問題
ココがポイント
A問題にて4~6問は静電気に関する問題が出題される。
B問題にて1問は出題される。
磁気
・磁界中で直線状導体に電流を流したときに導体に働く力を求める問題
・磁界中で直線状導体を移動させたときに発生する電圧を求める問題
・エアギャップがある場合と無い場合の環状ソレノイド内の磁束、磁束密度、磁界の強さを求める問題
・エアギャップがある場合と無い場合の環状ソレノイドのい自己インダクタンスを求める問題
・インダクタンスに流す電流波形と端子電圧波形に関する問題
直流回路
・キルヒホッフの法則を用いて回路方程式を立て、連立方程式を解くことによって、電流分布を求める問題
・鳳テブナンの定理を用いて解く問題
・重ね合わせの理を用いて解く問題
・電圧源と電流源が含まれる回路の電圧、電流分布を求める問題
・内部抵抗のある電源に負荷抵抗をつないだときに最大電力を生じる負荷抵抗及びそのときの電力を求める問題
・直流電圧をRC回路及びRL回路に加えたときに生じる電圧、電流の過渡現象及び時定数に関する問題
ココがポイント
A問題にて5~7問は直流回路に関する問題が出題される。
B問題にて1~2問は出題される。
交流回路
・RLC直列回路の各素子の端子電圧が与えられたときに全体に加わる電圧を求める問題
・RLC並列回路の各素子に流れる電流から、回路全体に流れる電流を求める問題
・RL直列回路、RL並列回路、RC直列回路、RC並列回路の有効電力、無効電力、力率を求める問題
・交流ブリッジの平衡条件に関する問題
・ひずみ波の電圧、電流の指揮から消費電力を求める問題
三相交流回路
・平衡三相電源(Y結線またはΔ結線)に平衡三相負荷(Y接続またはΔ接続)をつないだときの線電流を求める問題
・平衡三相電源(Y結線またはΔ結線)から線路の抵抗およびリアクタンスを介して平衡三相負荷(Y結線またはΔ結線)がつながれたときの線電流を求める問題
・Y接続された負荷に供給しているせんろの一相が断線したときに負荷に流れる電流、負荷の消費電力を求める問題
電気計測
・分流器による測定範囲の拡大に関する問題
・三電圧計法及び三電流計法による単相交流回路の消費電力の測定に関する問題
・測定誤差に関する問題
ココがポイント
A問題にて1~2問は電気計測に関する問題が出題される。
B問題にて0~1問は出題される。
その他
・磁気抵抗、磁束密度などの単位に関する問題
・半導体及び各種半導体素子に関する論説、空白問題
・様々な波形変換回路(ベースクリッパ回路、ピーククリッパ回路、リミッタ回路など)の出力波形に関する問題
・バイポーラトランジスタ及びFET増幅回路の問題
ココがポイント
A問題にて2~4問は上記に関する問題が出題される。
B問題にて1~2問は出題される。
2.電力
出題数
A問題:14問
B問題 :3問
計算問題の出題傾向
A問題:4~6問
B問題:全問ほぼ計算問題
出題内容の傾向
水力発電
・雨水の流出係数を用いた発電所出力の計算問題
・揚水発電所の総合効率の計算問題
・水力発電所用の発電機の特徴に関する論説、空白問題
・吸出し管に関する論説、空白問題
・キャビテーションの発生原理、発生時の影響及び対策に関する論説、空白問題
ココがポイント
A問題にて5~6問は水力発電に関する問題が出題される。
B問題にて1~2問は出題される。
全問題の35%~45%を占める
汽力発電
・速度調定率の計算問題
・エンタルピーを用いて計算するボイラ効率などの問題
・復水器、再熱器、節炭器、過熱器などのしょせつびの設置位置、機能などに関する論説、空白問題
・汽力発電所用発電機の特徴に関する論説、空白問題
・汽力発電所の進相運転に関する論説、空白問題
原子力、その他発電
・原子力発電量タービン発電機の特徴に関する論説、空白問題
・原子炉構成材料の名称、必要機能に関する論説、、空白問題
・ガスタービン発電の特徴に関する論説、空白問題
・太陽光発電、風力発電、燃料電池などの新しい発電方式の特徴に関する論説、空白問題
・風力発電などに使用される誘導発電機の特徴に関する論説、空白問題
変電
・Δ結線変圧器とV結線変圧器の容量に関する計算問題
・変圧器の並行運転に関する計算問題
・%インピーダンスを使用して短絡電流を計算する問題
・過電流継電器の始動電流タップを求める計算問題
・主変圧器に使用される保護継電器に関する論説、空白問題
ココがポイント
A問題にて1~2問は変電に関する問題が出題される。
B問題にて1問は出題される。
送電
・定態、安定、極限電力の式に関する計算問題、または空白問題
・電圧降下の基本式 e=√3I(Rcosθ+Xsinθ) 及び線路損失の一般式 Pc=3RI² を用いた送電特区性の計算問題
・創刊の静電容量及び対地間の静電容量から作用静電容量を求める計算問題
・中性点接地方式の種類、特徴に関する論説、空白問題
ココがポイント
A問題にて5~7問は送電に関する問題が出題される。
B問題にて1問は出題される。
配電
・単相3線式配電線路の計算問題
・ループ回路の潮流、電圧降下に関する計算問題
・鳳テブナンの定理を用いて飛瀬地位系統の一線地絡電流を求める計算問題
・非接地系統で一線地絡故障が生じた場合の減少に関する論説、空白問題
・架空配電線に使用される各種機材(絶縁電電、がいし、開閉器、カットアウト、変圧器、避雷器など)の構造、種類、機能などに関する論説、空白問題
3.機械
出題数
A問題:14問(情報が1問は主題される)
B問題 :4問(4問中2問は必須、残り2問のうち1問を選択する方式 4問中、情報が1問は出題される)
計算問題の出題傾向
A問題:6~7問
B問題:必須2問はほぼ計算、選択2問はほぼ計算、稀に1問は空白問題の場合がある
出題内容の傾向
直流機
・他励電動機の運転特性に関する計算問題
・他励発電機の運転特性に関する計算問題
・分巻電動機の運転特性に関する計算問題
・分巻発電機の運転特性に関する計算問題
・直流電動機の始動に関する計算問題
・直流発電機の電機子反作用に関する論説、空白問題
誘導機、同機器
・同期速度、極数、滑りに関する計算問題
・誘導電動機の二次回路において、二次入力:機械出力:二次銅損=1:(1-S):Sになることを用いて解く計算問題
・インバータで駆動する誘導電動機の計算問題
・同期機の電機子反作用に関する論説、空白問題
・同期電動機のV曲線に関する論説、空白問題
変圧器、遮断機、避雷器
・変圧器の誘導系電力(E=4.44fnΦ)の計算問題
・変圧器の最大効率に関する計算問題
・変圧器の並行運転に関する計算問題
・単相単巻変圧器に関する計算問題
・変圧器の損失に関する論説、空白問題
パワエレ・電動機応用
・パワエレ用半導体素子の名称、図記号、特徴、使用上の留意事項などに関する論説、空白問題
・半端清流回路および全波清流回路の結線図に関する問題
・インバータ回路の動作原理、制御方法(PWM制御)などに関する論説、空白問題
・巻上機用電動機の所用動力を計算する問題
照明・電熱
・点光源による直射照度の計算問題
・直線光源による直射照度の照度計算
・光速法を用いて道路面などの照度を求める問題
・光速発散度と輝度の関係式(M=πL)を用いる計算問題
・蛍光ランプの発光原理、点灯回路などに関する論説、空白問題
・金属の溶解に必要な電力量を求める計算問題
電気化学
・電気分解に関する論説、空白問題
・各種電池の構造、使用材料、公称電圧、特徴などの論説問題
自動制御
・ブロック線図の等価変換に関する計算問題
・電気回路の周波数伝達関数または、伝達関数を求める計算問題
・一次遅れ伝達関数のステップ応答に関する計算問題
・一次遅れ周波数伝達関数のボード線図に関する計算問題
・周波数伝達関数について与えられた位相角になるときの角周波数を求める計算問題
情報
・論理回路の論理式、、真理値表に関する計算問題
・論理回路のタイムチャートに関する計算問題
・2進数、10進数、16進数に関する計算問題
4.法規
出題数
A問題:10問
B問題 :3問
計算問題の出題傾向
A問題:0~3問
B問題:ほぼ計算問題
出題内容の傾向
・低圧電路の許容漏洩電流及び絶縁抵抗を求める計算問題
・絶縁耐力試験電圧を求める計算問題
・支線の強度を求める計算問題
・電線を施設するときのたるみを求める計算問題
・変圧器の全日効率を求める計算問題
・高低圧配電線の故障電流を求める計算問題
5.最後に
出題される確度が高い項目をズラーっと並べてみましたが、
年々、技術の進歩により出題される内容がその時代に合わせた内容のものに変更されていきます。
特に再エネや分散電源、マイクログリッドなどの新電力に関する内容は少しずつ出題傾向がみられてきています。
特にこうした新しい技術の内容は電力・法規で論説として問われる確率が高いです。
そういう意味では参考書の内容も改訂されている場合もありますので、そうした情報には敏感にアンテナを立てて情報収集することも大切になってきますね。




