
営業職から技術職へ転向は出来るか、あるいはその逆で技術職から営業職への転向は出来るか。
このように自分の向いている職種について一度でも考えたことはあるんじゃないでしょうか。
理由は様々あれど、辞令で強制的に転向せざるをえない人などなど
例えば、
技術職 ⇒ 俺の方が営業よりもっと製品の良さをPRできる!
営業職 ⇒ 「技術的にできない」ばかりで本当に検討してるのかよ!
こんな感じで営業・技術、お互いの考えは相反してしまうことがよくあると思います。
ですので、技術職(営業職)の経験、スキル・ポリシーを備えた上で営業職(技術職)への転向はプラスになる要素があるので、初めから無理だとは言い切れません。
結論、転向したのいのであれば転向すべきで、辞令であれば嫌でもやってみることをお勧めします。
かくいう私も、もともとはバリバリ理系のエンジニアでした。
ただ、リーマンショックで派遣切りに合いやむなく営業職へ転籍する羽目になってしまいました。
営業を4~5年経験したのち、現在は再度技術職に戻っています。
転向することが良しと言えども、注意しておかなければならないことは当然あります。
その辺を踏まえて説明をしていきたいと思います。
Contents
1.営業職への転向、必要な心構え

まず、技術職から営業職へ転籍する場合に一番に不安に思うことは
- 営業成績やノルマ、結果が出せるか
だと思います。
実際、私の経験からも一番悩まされたのは営業成績です。
ルート営業のみで常に一定の結果が残せるのなら問題ないかもしれませんが、
注文を取れない営業はいる意味がありません。
営業成績が評価に直結する職種です。
結局、営業成績が残せるかというのが一番のプレッシャーとなってのしかかってきます。
私がいた会社でも営業へ転籍だと辞令がでたときに
できるわけがないとシャットアウトして会社を辞めていく人が多かったです。
ただ、それが間違いというわけではありません。
技術者としての能力が高ければ転職でもなんでも潰しがきくわけで、
私の場合はそれが無かったので、従うしかなかったというだけの話です。
2.営業職で必要な能力とは

営業として結果を残していけるかは実際に経験してみないと分かりません。
当初不安に思っていたことも、案外やっていくうちに慣れてきたり、意外と自分に向いているということが見えてきたりします。
例えば
- 顧客とのコミュニケーション
- スケジュール管理
- 価格・契約などの交渉
顧客とのコミュニケーション
顧客との関係性を保ったり、新規顧客開拓する場合、信頼を得るためにもコミュニケーションは重要な営業能力の一つです。
会話が得意なのであれば比較的苦にならないかもしれません。
ただし、単純に会話ができればいいというものでもなく、コミュニケーションを通じて顧客の信頼をえることが最も重要になります。
そこに会話の得意不得意は関係なく、どれだけ顧客に思いやりを持って接することができるかが肝心です。
しかし、実際は顧客より社内のコミュニケーションの方が大事だったりもします。
技術・製造側へコストカットの要求であったり、契約・発注の肝になる場面での上司或いは部長・社長クラスへ同行のお願いだったり。
意外と社内関係者を巻き込むことの方が難しかったりもします。
社内の人間関係がしっかりできていれば、案外うまく立ち回れる可能性の方が高いと思います。
スケジュール管理
営業が管理するスケジュールはざっくり以下の感じでしょうか。
- 顧客との打ち合わせ
- 発注・納期
- 受注・売上の予定と実績
顧客との打ち合わせ
顧客へ提案営業かける為のアポ取りや、顧客からの依頼で伺う場合など様々ですが、うまく管理すればサボることだってできます。
実際に私も月の受注予定をクリアし、それ以上に注文の見込みが立っている場合などは、結構サボってました。
カフェで時間つぶしたり、打合せ終了後15時くらいで帰宅したり。
結果さえ出せれば仕事はほとんど自己管理、外出しちゃえばこっちのもん、これが営業の特権でもあります。
発注・納期
発注や納期の管理も顧客要望を達成する為の重要な役割の一つです。
前にいた会社でよくあるパターンでしたが、
客先で社内稟議が下りないと注文書が出せない、
それを待って出されても希望納期に間に合わない、
内示のエビデンスを出してもらっても、内容不備で社内承認がおりない、
こんな感じで、ノルマ未達の人が経理担当と言い合いのケンカをするシーンはよく見かけました。
自身もこれを何度か経験して客先との発注と納期調整は非常にシビアだと痛感しました。
受注・売上の予定と実績
いわゆるノルマ的なものです。
年間の受注・売上予定を立て、それを月毎の予定に組直し、毎月その数字を追いかける。(追われる。)
月末に切羽詰まって、月初に少し気が楽になる、
これを毎月、毎月、繰り返していくことになるので、
これができなくなってくると精神的につらくなってきます。
ただ、予定をきっちり立てて目標達成を目指していくのが好きな人にはうってつけの職種だと思います。
しかも成果が評価・報酬に直結するのでうまく運び始めるとモチベーションも高く保てます。
価格・契約などの交渉
特に価格交渉は営業の仕事で最たるものでしょう。
顧客からの値引き交渉は慎重に対応しなければなりません。
営業の使命は極端に言うと利益を出してなんぼみたいなとこがあります。
値引きをインセンティブとしてうまく交渉材料とすることもできる一方、
単に値引きをして注文をとることで、下記のようなリスクを負うこともあります。
利益を確保できない
値引きをし続けなければならない
製品・サービスの本来の価値が失われる
場合によっては、赤字でも利益度外視で実績や客先関係を最優先するなど、
会社方針で決定を下さなければならないシーンも出てくるでしょう。
また、低コスト実現の為、製造部門と意見をぶつけ合うシーンも分野によっては必要になるかもしれません。
3.まとめ

営業職は技術職と比べれば人との交渉の場面が多くなります。
顧客の担当者や決裁者をはじめ、社内もしかり、上役へ決裁を仰ぐシーンもあるでしょう。
そうした場面でうまく立ち回ることが重要になってきます。
必要スキル
- 顧客とのコミュニケーション
- スケジュール管理
- 顧客折衝
- 発注・納期
- 受注・売上の予定と実績
- 価格・契約などの交渉
これらを踏まえた上で技術職としての専門知識も活かすことができれば、まさに鬼に金棒状態。
営業経験は転職でも有利で、いわば潰しのきく能力となります。
現に私も不本意ながらも営業経験をしたことによって、現職へ転職できたようなものです。
ただ一つ注意点として、知識が専門的だと顧客の要望を考慮せず、一方的な提案をしてしまいがちになります。
顧客に寄り添う
- 提案力・プレゼン能力
も重要な営業能力の一つであることを忘れないようにしましょう。




