
派遣社員と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか?
おそらく、「派遣切り、安月給、不安定」など、どうしてもマイナスなイメージを持ってしまいがちだと思います。
私は、以前派遣社員として13年間働いていましたが、やはりそのイメージ通りだと思っています。
ただ、それで全てが悪かったと一括りにはできないとも思っています。
振り返ってみて思うことは、普通の正社員と変わらず、ビジネスマナー、ビジネススキルは身に付きますし、
大手企業で働けたことが逆に大きな経験値となっています。
現在、正社員として転職をした私ですが、転職をできたのも派遣として様々な経験ができたからこそだと感じています。
派遣として働くことが決してダメではないということを、メリット、デメリットを踏まえご紹介したいと思います。
Contents
1.技術派遣という働き方

先にも書いた通り、派遣のイメージはあまり良くありません。
そのイメージが付きまとうひとつの原因として、派遣に二つの雇用形態があることをご存じでしょうか。
派遣の雇用形態
- 登録型派遣
- 常用型派遣
すごく簡単に説明すると、
登録型派遣
派遣元となる会社に登録をして、振られた派遣先で契約期間働くこととなります。
契約期間、給料は支払われますが契約期間が終了すると、次の派遣先が決まるまで無休になってしまいます。
有名どころでいうと、テンプスタッフなどの事務スタッフ派遣
常用型派遣
派遣元に正社員として雇用され、命じられた派遣先で契約期間働くこととなります。
契約期間が終了しても派遣元から給料が支払われ続けます。
有名どころでいうと、メイテックなどの技術者派遣
すなわち、前者の登録型派遣について雇用が半永久的に保障されていないという点が、「不安定」といった印象を与えている要因と言えるでしょう。
後述しますが、常用型派遣であれば不安定ではないということです。
技術派遣でも仕事は正社員と同じ、むしろ能力は上
私が実際に派遣として働いていたのは後者の常用型派遣になります。
とある中小企業で様々な取引会社へエンジニアの派遣を行っている会社でした。
在籍中は、世間的に大手と呼ばれるような会社へ派遣され、チームの一員として正社員と同じように技術職として働いていました。
私の場合、同じ派遣元から数名で派遣先の正社員チームに入るといった感じでしたが、
派遣先へどういう形で入るかは、派遣元、派遣先の条件によって様々です。
実際に私が働いていた派遣先でも、別の派遣元から技術派遣として来られた方も結構いて、
能力も高く、派遣社員だけのチームとして案件を請け負ってるパターンもありました。
技術派遣ではありませんが、事務の派遣さん、いわゆる”登録型派遣”で来られている女性スタッフもやはり多いです。
実際に、人数的に仕事をこなしているのは正社員より派遣社員が多く、
会社の雰囲気的にも、派遣社員のおかげで事業が成り立っているといった感じでした。
なので、能力的に正社員に劣っていると感じることは全くありません。
2.技術派遣のメリット、デメリット

正社員と仕事の内容は同じと言えども、続けていくと思うことはいろいろと出てきます。
下記に私が実体験で感じたメリット、デメリットをご紹介します。
※派遣会社によっては当てはまらないケースもあります。
メリット
- 大手でしか経験できない専門技術を身に付けられる。
- 派遣先毎に様々な環境、社風を経験できる。
- 能力が認められれば、契約期間は随時更新される。
- 抜けられて困る状況となれば、正社員の道も開ける。(引き抜きは原則ダメ)
- 勤務時間や休暇は派遣先に合わせられる。
- 意外と面倒な社内行事(レクレーションや飲み会)など断りやすい。
- 働いた分の残業代はきっちり支払われる。
- 派遣先での福利厚生の恩恵を多少受けられる。お菓子、文房具が無料。
最もメリットを感じたのは、
より専門的な業務を最新の環境で行えたことです。
最新の設計ツールで高い技術ノウハウを持った人達に囲まれて仕事をすることは、なかなか経験することはできませんし、自身のスキルUPにもなります。
おそらく普通の一般企業に就職していたら、ここまでの経験はできなかったでしょう。
後の転職活動においてもこの経験がとても活かされました。
また、派遣先によっては、休暇が取りやすかったり、フレックスで勤務時間が固定されていなかったり、
会社行事も派遣先では正社員じゃないこと、派遣元では派遣先業務が忙しいなど理由をつけて断りやすく、
ライフワークバランスがとれるのも地味にメリットです。
デメリット
- 基本的に仕事(派遣先)を自分で選べない。
- 正社員より成果を出しているのに給料が安い。
- 正社員と比較し仕事上での決定権や裁量が無い。
- 業績悪化した際、派遣がまず人員削減候補になる。
- 同期のような親しめる人間関係がいない。
最もデメリットを感じたのは、
正社員より自分の方がよっぽど仕事をこなしているのに、なんで正社員の方が給料・ボーナスが多いんだ!
これに尽きます。
給料は当然派遣元から支払われますので、派遣先と派遣元とで給与に差があるのに納得出来ず、正社員へすら妬む感情が生まれてしまいます。
また、客観的に派遣先の中では常に平社員と同じポジションなので、
探究心がある人の場合、仕事がマンネリ化してくると、今できること以上のことを自分の裁量でしたくなってくると思います。
やはり、派遣先に長く居続け仕事もできるようになってくると、正社員と比較したときの待遇に不満が沸くようになってきます。
3.一つの会社に居座る時代ではない

派遣という働き方をすると様々な会社へ出向くことになるので、社風やその文化もまた様々です。
そうした環境を様々経験することは、働き方の価値観、考え方に多様性をもたらすことになります。
例えば、下記のような考え方もできると思います。
- 同じ仕事を一生し続ける必要はない。
- 本業をベースとし、副業をしてみる。
- プライベートを重視したライフワークにする。
昨今、日本ではごく当たり前となっている終身雇用制度ですが、それも崩壊しつつあると騒がれています。
一つの会社に居続けるとその文化に染まってしまい、働き方やプライベートに対する考え方も固定観念にとらわれてしまいがちです。
当たり前と思っていたことが、他の会社で全然違っていたりすることは意外と多くあります。
⇒参考
もちろん、同じ会社に勤め続けることが悪いことではありません。
遜色ない収入と安定が保証されるのであれば、それに越したことはありません。
ただ、派遣として働く期間を最終的にそうした会社へ転職するためのスキルUPの期間と捉えることもできます。
私も当初派遣で働くことが本意ではありませんでしたが、結果的にそこで培われた経験が転職に活かすことができていると実感しています。
このように技術派遣として働くことでも、比較的安定した収入を得ながら柔軟な働き方が可能です。
派遣でさらに自身の技術を高め収入UPを目指すのも良し、
高めた技術で正社員や転職を目指すのも良しです。
派遣に限らず、プログラマー、Youtuber、ブロガーなどフリーランスといった働き方も増えてきている世の中です。
今後は自分の能力次第で、働きたい仕事、働きたい場所を渡り歩いていけるような時代になっていくのではないでしょうか。




