
電験三種をこれから取得したいと思っている方、
どうやって学習すればいいんだろうと思っている方、
そういった方へまずやってもらいたいのが、自分のレベルを知ることだと思っています。
それによって学習の仕方や学習にかける必要な時間も大きく変わってきます。
電験三種はテキストをやみくもに暗記して受かるような試験ではありません。
電験三種取得の道のりは果てしなく長いです。
その時間があきらめることで無駄にならないよう、
下記を参考に、資格の難易度と自分のレベルを照らし合わせ検討して頂ければと思います。
Contents
1.電験三種の難易度は偏差値58、合格率10%以下

まず、確認しておきたいのが電験三種の難易度です。
試験の基本事項をざっくり説明すると以下の内容となります。
- 試験は1年に1回 (9月)
- 4科目の試験構成 (理論、電力、機械、法規)
- 各科目、60点が平均合格ライン
- 科目合格は2年持ち越し可能
これだけ見ると、
合格ラインも高くないし科目合格も2年持越せるなら3年で合格いけるんじゃ
と思ってしまうかもしれません。
一方、数値的に難易度を見てみると、
下記の資格サイトに電験三種の偏差値は58と合格率8.5%と書かれています。
”偏差値58は、100人いると仮定すると24番目位ということになると思います。”
”大学レベルは地方有名私大”
以下を参考にしています。
これを見て分かるように、そこそこ頭が良くないと受からないレベルということです。
ただ、この資格は完全に電気分野に特化してますので、専攻が文系か理系だったかでだいぶハードルは変わります。
文系を専攻していたとなると高校、大学での物理・数学を再度きっちり復習しないと、参考書だけで受かるのはかなり難しいでしょう。
以降、難関な理由を具体的に説明していきたいと思いますが、
判断基準のほんの一例として、
sinθ、cosθを波形で説明できますか?
サインコサインは電気でいう交流波形を表す基礎中の基礎です。
おそらくほとんどの参考書はこれらをある程度理解した前提で解説がなされています。
厳しい言い方ですが、これが理解できていないと参考書で学習する土台にもあがれていないということになります。
2.理系専攻 電気系会社員 3回目で合格

合格に至った私の簡単なスペックを紹介します。
学歴
- 工業高校 電子科 就職校
- 大学 電子工学科 Fランク
- 会社員 半導体回路設計、再エネシステム設計
受験歴
- 1回目 4科目不合格
- 2回目 1科目合格(機械65)
- 3回目 3科目合格(理論70、電力60、法規62)
学習期間・時間
- 5月~9月
- 毎日2時間
- 土日7時間
それなりに電気に携わる経歴ではあるものの、上記学歴の通り決して頭の出来は良くはありません。
ただ一つ言えるのは学生時代に電気系の科目を習っていたおかげで、基礎はある程度習得できていたこと。
それがアドバンテージになり、なんら問題なく参考書から学習に入れたのが大きかったと思います。
以下も同様な質問なので参考ください。
ただ、多少アドバンテージがあったとしても、相当の学習時間を要しなければ合格は難しいです。
参考
当時は会社帰りにマックやカフェで2時間程、
休日は図書館で朝から夕方まで、
これを5月~9月までひたすら繰り返していました。
このように一般的には何ヶ年かけてようやく合格できるレベルの難易度です。
それが3年なのか5年なのか、場合によってはその勉強時間が丸損になりかねないので慎重に検討してください。
3. 合格率10%の壁、その理由は応用力

電験三種の合格率が10%以下と低い理由の一因として
- 出題範囲が膨大
- 計算問題が5割以上
- 基本応用問題
が挙げられます。
一科目を取ってみても出題範囲が広く、全て理解するのは正直あきらめた方が良いレベルです。
文章問題であれば、ある程度暗記をしてしまえば得点を稼げますが、
計算問題が5割以上ある為、それだけでは合格には不十分です。
しかも、テキストに載っているような公式を当てはめるような問題はほぼ出題されません。
ほんとに公式を丸暗記しても意味ないと思うくらい、応用力が必要です。
例えば、電気工事士のように過去問を繰り返し学習すれば似たような問題が出題されるので合格できる。
そういう学習パターンが電験には全く当てはまらない資格なのです。
毎年出題される問題は過去にないパターンの応用問題なので、過去問を理解できていても解けないケースが結構あります。
数学のセンスが多聞に問われるため、計算が苦手だという人は単純にあきらめた方がいいでしょう。
資格取得に何年も費やした結果、貴重な人生の時間を無駄にしてしまうことになるかもしれません。
4. 最低3年間、プライベートを自粛するモチベーション

この資格を取得するにあたってどんな意欲で臨むか。
実際の試験会場で感じるのは、
かなりの空席と途中退出者が多い。
試験時間いっぱいまで残ってるのは半数も満たない。
もうこの時点で脱落者が多数いることが目にとって分かります。
電験三種に挑むうえで重要な心構えとして
- 学習計画
- 継続力
- モチベーション
が重要になってきます。
何度も言いますが、電験三種取得の道のりは果てしなく長いです。
趣味や遊び、やりたいことを我慢しなければならない苦行です。
この資格を合格するには、自分のレベルを見極めた上で、学習計画をしっかり立て、それを継続できるだけのモチベーションが必要です。
私の場合は、結婚を機に”転職して将来を安定させたい”という思いが一番のやる気・原動力となっていました。
目的を明確にし、学習のモチベーションとし維持していかなければ、毎年受験するのが本当に苦になってきます。
- なぜ取得する必要があるのか?
- 取得して何をしたいのか?
- 取得して何がメリットになるのか?
しっかりと学習を継続できるモチベーションと、取得後に何をしていきたいのか将来目標を持つことでやる気が出るはずです。
勉強方法、モチベーションについては下記でも紹介していますのでご参考ください。







